Market Report

マーケット情報

2024/06/12

突如BTC ・ETHが反落!原因は今ひとつ


昨晩、BTCやETHをはじめ、暗号資産市場全体が下落しました。
一時1040万円付近までBTCは下落し、先週の高値から80万円と落差があります。
海外のレバレッジ市場では、買いポジションが大幅解消されており、ファンディングレートでも買いポジションがマイナスで推移する取引所が多くなってきました。
レバレッジ市場の視点から見ますと、下落は終わったと考えてもよいシグナルです。
しかしながら、現物での売りの場合は例外です。
特に思い当たる節はありませんが、もしかしたらマウントゴックスの返金日時がより具体的になっている可能性もあります。
流石に1.4-1.5兆円規模が短期間で投資家の元に返金されるということはネガティブでしょう。
金融市場ではよく夏枯れ相場と言葉がありますが、意外にも暗号資産市場でもよく見られる光景です。
上値の更新はしばらくお預けでしょうか?

■SMA30を割り込む値動きは痛い!

【採用テクニカル】
移動平均線(SMA):30(赤),90(青),200 (橙) MACD:12,26,9


出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC/JPY日足分析から入ります。
SMA30をあっけなく割り込んでしまいました。1040万円のサポートラインで現在は止められており、SMA90がその下に控えている形状です。
この二つのサポート要因は引き続き重要テクニカルポイントになりますので、覚えておいた方が良いでしょう。
またSMA30をあっけなく割り込んでしまったことに少々ショックが大きいです。
目先のレジスタンスラインは1070万円前後になります。
今週後半はこの水準を再び超えてクローズできるかがポイントになりそうです。
4時間足に時間軸を落としてもう少し詳細を見ていきましょう。


■SMA200で反発も上値は重いか?

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


4時間足では、昨晩SMA200一瞬割り込み、そこで反発しました。
1050万円前半で推移しているため、4時間足では現状、この水準がサポートとなるでしょう。
上値の目安はSMA30とSMA90でしょうか。
現在は1075-1080万円付近でそれぞれ推移をしておりますが、週後半からは徐々に下がってきますので、上値抵抗帯は1065-1075万円となってきそうです。
上記のポイントは日足SMA30とも重なるため、大きなファンダメンタルズ材料がない限り、上値攻めは厳しいかもしれません。
期待できるとするならば、今夜の米CPIが市場予想通り低下傾向にあるか、さらに市場予想を下回った結果となり、マーケットが脱インフレを示唆してくれますと、利下げの思惑が急上昇します。
よって、株高・BTC高で大きく反応する可能性があります。場合によっては20-30万円の上昇につながる可能性も十分あります。
今夜21時半以降、値動きの反応に注視しておくと良いでしょう。


■サポート帯53-54万円まで許容すべきか

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


続いて、ETH/JPY日足チャートです。
ETF期待が先行しすぎた格好でしょうか、BTCよりも大きな反落となりました。
個人的にもこの値動きは想定外です。BTCと同じくSMA30を下抜けてしまい、下落リスク拡大といったところでしょう。
まずはサポートライン53万8,000円台に位置しておりますので、下落する場合はここまでの下値を許容しておく必要がありそうです。
さらにその下にSMA90が控えておりますが、その価格が52万5,000円となります。
よって、今週後半の日足レベルサポート帯は52-54万円を意識した押し目買いが良さそうです。4時間足に時間軸を落とします。


■ SMA200の反発ポイントに注目

出所:SBIVCトレード PCブラウザ トレーダーモード


BTC4時間足と同様に、SMA200で現在サポートされております。
目先反発しやすいポイントとなっており、反発した際は56万4,000円付近に引けるレジスタンスラインが目先ターゲットとなるでしょう。
SMA30やSMA90は57-59万円で現在推移しており、急反発する場合は、この水準にまで回復できる可能性があります。
こちらも同じく今夜のCPIの結果次第ではないかと予想します。
インフレ率低下→利下げ意識拡大となりますので、結果次第ではリスクオンで大きく反応するでしょう。その急上昇したポイントは逃げ場となる可能性がありますので、そこで一度ポジションを軽くすると良いかもしれません。

掲題の通り、今週の下落は少々疑問です。米国からのETF流入量は連日プラスで推移しておりましたので、むしろ大きなプラス要因です。
それでも価格が下げていると考えますと、まだ見えない悪材料が存在している可能性もあります。夏枯れ相場も意識してポジションは軽めが望ましいかもしれませんね。


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