2026/04/08

2週間の停戦が実現、ショートカバーで急騰

今朝方、パキスタンを介したイラン・米国の停戦交渉に進展がありました。
双方が提示した停戦案が出そろい、本協議の場がパキスタンのイスラマバードで開かれることも判明しました。最初の協議は4月10日金曜日に予定されています。

もっとも、提示されている内容は従来の案と大きく変わっておらず、イラン側の主張はホルムズ海峡の管理権、湾岸諸国にある米軍基地からの撤退、対イラン制裁の解除などが中心です。
いずれも現時点では受け入れがたい条件が多く、実際のところ、この2週間も大きな進展なく横ばいで推移する可能性が高いとみています。

今回の相場上昇は、積み上がっていたショートポジションの買い戻し、いわゆる単発的なショートカバーの色合いが強いのではないでしょうか。
そのため、現局面では急騰を追いかけるよりも、戻り局面は売りを検討しやすい地合いだと考えています。

4月10日金曜日の初回協議を控えていますが、初回から交渉が難航する可能性は十分にあるでしょう。
一方で、2週間に限定されたとはいえ、ホルムズ海峡の通航が解放される点はマーケットにとって大きなポジティブ材料です。1か月以上停滞していたタンカーの往来が再開されれば、各国が進めていたインフラ対策やエネルギー調達の対応もしやすくなると考えられます。



■SMA90からの売りを狙う

【採用テクニカル】
• 移動平均線(SMA):30(赤)、90(青)、200(橙)
• MACD:12,26,9

BTC/JPY日足

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)

BTC/JPYの日足チャート分析です。
価格はSMA90(青)に接近してきました。SMA90は約3か月間の平均コストを示す水準であり、調整局面の戻り売りポイントとして意識されやすい価格帯です。そのため、この近辺では売りが出やすいと考えています。

また、過去4週間を振り返ると、戻り高値はおおむね水曜日に形成されており、本日も高値更新が見られたことから、今回もNY時間帯あたりでいったん天井をつける可能性を意識しています。
その後は再び戻り売り優勢の展開を想定していますが、金曜日の初回協議では、ひとまずポジティブな内容が一部報じられる可能性もあるため、いったん買い戻しを入れ、その後あらためて戻り売りを狙う短期スイング戦略が効率的ではないかと考えています。

さらに、来週の週半ばにも再度戻り高値を形成するようであれば、そこから再び売り直すオペレーションを繰り返す方針です。
2週間の停戦期間の後半に入れば、「進展なし」といった報道も増えてくる可能性が高く、相場は再度下落基調へ戻っていくと個人的にはみています。



■日足分析と売り場が重なる局面

BTC/JPY4時間足

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)

BTC/JPYの4時間足チャート分析です。
価格は一時1,150万円を超えましたが、その後はやや押し戻されています。加えて、足元ではドル円の下落も目立っており、ドル建てBTCと比較すると円建てBTCの上昇余地はやや限定的です。

1,200万円台まで回復するにはなお一定の距離があり、為替の円高圧力も考慮すると、1,150万~1,200万円ゾーンは戻り売りを狙いやすい価格帯ではないでしょうか。
日足で意識されるSMA90付近の戻り売りポイントとも重なってくるため、このゾーンでは段階的に売りを積み上げていく戦略が有効と考えます。



■ETHは36万~38万円ゾーンからの売りを意識

ETH/JPY4時間足

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)

ETH/JPYの4時間足チャート分析です。
35万円を超えてきており、高値もやや切り上げる動きとなっています。次に意識されるのは、3月中旬につけた38万円付近の高値でしょう。

ただし、前述の通り、今回の2週間の停戦交渉は、双方の主張に大きな隔たりがあり、建設的な進展よりも、それぞれが要求を突きつけ合う展開になりやすいとみています。
そのため、交渉が早い段階で決裂する可能性も十分あり、1週間後には現在とはまったく異なる市場センチメントになっているかもしれません。

足元のリスクオンも、数日単位ではいったん頭打ちになりやすいとみているため、本日の高値圏以上では戻り売りで対応したいところです。
36万~38万円ゾーンを主な売り場として意識し、ショート戦略を継続する考えです。



■SOLは14,000円近辺からの戻り売り

SOL/JPY4時間足

出所:SBIVCトレード(PCブラウザ・トレーダーモード)

SOL/JPYの4時間足チャート分析です。
上値はSMA200(橙)に抑えられており、戻りの鈍さが目立っています。BTCやETHを除いた主要アルトコイン全体を見ても、回復力は弱く、チャート形状は総じて悪化傾向にあります。

そのため、SOLについても引き続き上値追いは難しいと考えています。今回の局面で最初に売りを検討するなら、SOLは有力候補のひとつではないでしょうか。
SMA200を背にしながら戻り売りを狙い、13,800~14,000円近辺を売り場として意識したいところです。

ストップは15,000円超えに置きつつ、下方向は12,000円近辺をターゲットとして想定しています。
もし15,000円を明確に上抜いてくるようであれば、それは本格的な停戦合意が近づいているシナリオを示唆する可能性があります。その場合、1月以降の下落トレンドの一部を否定するだけでなく、さらに大きな上昇につながる可能性も出てくるでしょう。

したがって、今回の損切りラインはやや厳密に設定し、シナリオが崩れた場合には速やかに撤退する姿勢が重要だと考えています。



■まとめ

• イラン・米国の停戦交渉は進展したものの、提示条件の隔たりは大きく、実質的な前進はまだ見込みにくい
• 今回の上昇はショートカバー主導の可能性が高く、追いかけて買うより戻り売りを意識したい局面
• BTC/JPYは日足SMA90付近が重要な戻り売りポイントで、4時間足でも1,150万~1,200万円ゾーンが上値の重い価格帯
• ETH/JPYは36万~38万円ゾーン、SOL/JPYは13,800~14,000円近辺を戻り売り候補として注目
• 2週間の停戦期間後半に進展不足が意識されれば、再びリスクオフ方向へ傾く可能性がある
• 特にSOLは相対的に弱く、SMA200に抑えられていることから、売り戦略を組み立てやすい形状が続いている




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