2023/03/14
ビットコインマーケットレポート(3月14日~3月20日)
(予測時点:2023年3月14日AM11時)
ビットコインは、3月9日には暗号資産関連企業との取引が多いシルバーゲート銀行の任意清算や大手マイナーのライオットの赤字が発表され一時2万ドルを下回る水準まで下落したものの、10日に大手ステーブルコイン「USDC」の担保の一部が預けられているシリコンバレー銀行の破綻が発表され、USDCの信用不安が広まったことから、BTCが資金逃避先となり上昇。さらに13日からは銀行株を中心に株価が下落したことで安全資産である米国債が買われ金利が低下したことが、BTCにとって追い風となり連騰となった。執筆時点でBTCは2万4千ドル付近。
足もと
ファンディングレートをみると、13日まではショートポジションへの偏りが見られた(下画像赤枠)が、現在はフラットな状態となっている。一方で、成行注文のアクティブなOI(未決済建玉)が急増(下画像青枠)しており、価格の乱高下が起きやすい状況となっているといえる。
外部環境
直近のビットコインは独自の動きとなっている。シルバーゲート銀行、シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行と米銀行が相次いで自主清算や破綻をしたことから、リスク資産である米国株が売られ米国債が買われており、米国金利は低下している。結果として金利の低下がビットコインの追い風となり、直近の上昇につながったと考えられる。
デリバティブ市場
11日より先物価格が現物価格よりもかなり安い状態が続いていたが、直近では価格差はほぼなくなっている。依然として需要超過ではあるものの、需給は供給超過に傾きつつある。
現物市場
成行売買ではデリバティブ市場での買いを上回る現物の買い(画像赤枠)が継続的に見られている。ショートポジションに偏りが見られていたことから、ショートカバー(売りの買戻し)によるものと考えられる。
オンチェーン環境
3月11日以降は、PooledTXは少ない状態が続いており、ビットコインの活発な入出庫は見られていない。
また、ビットコインのドミナンス(暗号資産市場に占める割合)が急激に上昇しており、信用不安が広がるステーブルコインの資金の逃避先としてBTCが買われていると考えられる。
オプション市場
大手マイナーのライオットの赤字発表により、プットとコールの比率であるPCRレシオは一時上昇し、現物渡しで取引される市場では取引の弱気が見られていたが、直近の価格上昇により急激にPCRレシオは低下(下画像赤枠)しており、マイナーは強気に変わりつつあると考えられる。
ハッシュレート
次回難易度予想は+0.64%とほぼ変化はないが、ハッシュレートは以然として高水準である。
直近のクリプト指標
3月14日 米消費者物価指数(CPI):23年2月結果
3月15日 Ethereum「Goerli」テストネット上で上海実装
3月16日 欧州中央銀行(ECB)政策金利
3月16日 Optimism Bedrockアップグレード 予定日
3月17日 Flare Drop Distributions 初回請求可能日
総括
ステーブルコインの信用不安による資金逃避や、銀行を中心とした株価下落による国債利回りの低下が追い風となり、ビットコインは3月12日、13日にかけて+約50万円幅の上昇となった。依然として若干の需要超過が見られるものの徐々に解消されつつあり、内部環境としてはフラットな状態に近づいている。ただ外部要因として、3月14日21時30分に発表される消費者物価指数(CPI)の結果によっては、国債利回りが動き市場全体のボラティリティが高くなる可能性があり、注視が必要である。
画像出典:BTC Status Alert 📊(https://twitter.com/btc_status)
-----
お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
-----
マーケット情報・チャート
暗号資産を利用する際の主な注意点
暗号資産は、日本円、ドルなどの「法定通貨」とは異なり、国等によりその価値が保証されているものではありません。
暗号資産は、価格変動により損失が生じる可能性があります。
暗号資産は、移転記録の仕組みの破綻によりその価値が失われる可能性があります。
当社が倒産した場合には、預託された金銭及び暗号資産を返還することができない可能性があります。
暗号資産は支払いを受ける者の同意がある場合に限り、代価の支払いのために使用することができます。
当社の取り扱う暗号資産のお取引にあたっては、その他にも注意を要する点があります。お取引を始めるに際してはサービスごとの「サービス総合約款 」「暗号資産取引説明書(契約締結前交付書面)」等をよくお読みのうえ、取引内容や仕組み、リスク等を十分にご理解いただきご自身の判断にてお取引くださるようお願いいたします。
秘密鍵を失った場合、保有する暗号資産を利用することができず、その価値を失う可能性があります。
PDF書面のご確認には、当社が推奨いたしますブラウザソフト、ならびにPDFファイル閲覧ソフトが必要となります。
手数料について
口座管理費、年会費、日本円の入金手数料、暗号資産の受取・送付(入出庫)手数料はかかりません。 詳しくは「手数料」をご確認ください。
商号等 | : | SBI VCトレード株式会社(暗号資産交換業者) |
登録番号 | : | 関東財務局長 第 00011 号 |
加入協会 | : | 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 |
上記に加え、暗号資産関連店頭デリバティブ取引を行う場合の主な注意点
暗号資産関連店頭デリバティブ取引に関して顧客が支払うべき手数料 、報酬その他の対価の種類ごとの金額若しくはその上限額又はこれらの計算方法の概要及び当該金額の合計額若しくはその上限額又はこれらの計算方法の概要は、「ファンディングレート」に定める通りです。
暗号資産関連店頭デリバティブ取引を行うためには、あらかじめ日本円又は暗号資産(当社にて取扱いのある暗号資産に限ります。)で証拠金を預託頂く必要があります。預託する額又はその計算方法は、「証拠金について」をご確認ください。
暗号資産関連店頭デリバティブ取引は、少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができる一方、急激な暗号資産の価格変動等により短期間のうちに証拠金の大部分又はそのすべてを失うことや、取引額が証拠金の額を上回るため、証拠金等の額を上回る損失が発生する場合があります。 当該取引の額の当該証拠金等の額に対する比率は、個人のお客様の場合で最大2倍、法人のお客様の場合は、一般社団法人日本暗号資産取引業協会が別に定める倍率(法人レバレッジ倍率)です。
暗号資産関連店頭デリバティブ取引は、元本を保証するものではなく、暗号資産の価格変動により損失が生じる場合があります。「暗号資産取引説明書(契約締結前交付書面)」等をよくお読みのうえ、リスク、仕組み、特徴について十分に理解いただき、ご納得されたうえでご自身の判断にて取引を行って頂きますようお願いいたします。
商号等 | : | SBI VCトレード株式会社(金融商品取引業者) |
登録番号 | : | 関東財務局長(金商) 第 3247 号 |
加入協会 | : | 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 |
免責事項
当社ウェブページ遷移前に表示された情報は、当社が作成・管理しているものではありません。