▼目次
こちらの記事ではSBI VCトレードだからこそできるイーサリアム(ETH)の運用についてご紹介しました。
今回は具体的な取引手法についてご案内します。
1 本記事で紹介する取引手法における3つのメリット
メリット1:価格変動リスクを抑えられる
メリット2:ステーキング報酬を獲得できる
メリット3:ファンディングレートがマイナスの時は、受け取りできる
2 お取引前の3つの事前確認ポイント
1. ETHをSBI VCトレードで購入する(他の取引所等からの入庫でもOK)
・ 暗号資産の購入方法はこちら
・ 暗号資産の入庫方法はこちら
2. ETHの「売」のファンディングレートがマイナスの符号であるかどうか確認する(マイナスの場合は”受け取り”可能)
・ ファンディングレートの確認はこちら
3. SBI VCトレードで保有しているETHと同数量の新規売り注文を発注する(レバレッジ取引を使ったヘッジ)
・ レバレッジ取引の新規売り注文方法はこちら
3 取引シミュレーション ~10ETHをSBI VCトレードに入庫して1か月経過したケース~
算出条件:2024年11月16日執筆時点、1ETH=487,385円(11月14日EODレート)
■「ステーキング報酬」の獲得
現在のイーサリアムのステーキング報酬額(見込み)は年率2.0%~4.0%
⇒ 年率3.4%(2024年10月実績値)と仮定した場合、1か月後に0.02125ETH(約10,357円相当)を受け取れます。
※上記10,357円(11月14日EODレート × ステーキング報酬)と画像金額の相違は、作成時の時価によるものです
※ステーキングのシミュレーションはこちら
■「ファンディングレート」の受け取り
イーサリアムの「売」の場合のファンディングレート(2024年11月15日現在)は-0.011%(1日あたり0.011%相当の受け取り)
⇒ 1か月間(30日)同じ手数料率が続くと仮定すると、-0.33%(=-0.011%×30日)となり、お客さまが約16,084円(=487,385円×10ETH×0.33%) 分のファンディングレートを受け取り可能です。
※ファンディングレートカレンダーはこちら
■レバレッジ取引にかかる「スプレッドコスト」
レバレッジ取引をすると、売買の価格差である「スプレッドコスト」がかかります。
⇒ 今回のケースでは、「新規売り注文」と、「決済注文(ポジションを解消する注文)」におけるスプレッドコストが、合わせて14,800円(=1,480円×10ETH)となります。
※2024年11月16日キャプチャ時点でのスプレッドを表示しています
<最終的な損益は?>
今回のケースで発生したステーキング報酬、ファンディングレート、スプレッドコストについて、合算してみましょう。
ステーキング報酬 +10,357円
ファンディングレート +16,084円
スプレッドコスト ▲14,800円
――――――――――――――
合計 +11,641円
今回の取引例では値下がりリスクを抑えて、1か月で11,641円(年率2.87%)の利益を上げることができました!
スプレッドコストは「新規売り注文」と「決済注文」を行うときにしか発生しない(片道のスプレッドコストは表示スプレッドの約半分であり、今回の試算では往復スプレッドを考慮しました)ため、取引期間を延ばす(ポジションを長く保有する)ことで資金効率がさらに高まります(ファンディングレートが同水準で続けば1年後の利益見込額は302,488円(年率6.21%)に!)。
以下ではステーキング年率ごとの損益の経過と年率換算を試算しました。ぜひご参考にしてください。
4 【発展】過去のステーキング報酬やファンディングレートの実績値
ステーキング報酬やファンディングレートは変動する可能性があります。発展編として、それぞれの実績値を考察します。
・ ステーキング報酬の過去実績はこちら
・ ファンディングレートの過去実績はこちら
■ステーキング報酬
SBI VCトレードの公式サイトやX(旧Twitter)では、定期的にステーキング報酬の実績値を公開しています。
※2024年10月のステーキング報酬実績値
ETHの過去1年間のステーキング報酬は以下の通りです(手数料控除前年率)。
2024年10月 3.4%
2024年9月 3.3%
2024年8月 3.0%
2024年7月 3.4%
2024年6月 3.5%
2024年5月 3.4%
2024年4月 3.3%
2024年3月 3.5%
2024年2月 3.6%
2024年1月 3.6%
2023年12月 3.7%
2023年11月 3.8%
2024年3月以降は比較的安定傾向にあることが伺えます。本コラムでの上記「取引シミュレーション」においては、手数料を控除した値を想定しています。
■ファンディングレート
ETHのファンディングレート(売り)の実績値を集計したところ、以下のようになりました(2024年11月15日までの値)。売りの場合、ファンディングレートがマイナスであれば受取、プラスであれば支払になります。
また、連続日数について集計すると以下のようになります。
ポジション構築 / 解消の際のご参考にしてください。
<ご注意事項>
※ファンディングレートは市場実勢により変動し、お客さまのお支払いとなる場合があります。
※入庫ではなく当社で現物のETHを購入した場合、現物のスプレッドコストが追加でかかります。
※保有している暗号資産を証拠金として預託することができますが、現物のETH保有分と同数量の売りポジションを持つ場合、多少の日本円または他の暗号資産が証拠金として必要です。また、暗号資産価格の高騰時には証拠金維持率が低下し、追加証拠金発生やロスカット(売建玉及び保有暗号資産の強制売却)の可能性があります。
※スプレッドは市場の動向により変動します。