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Gtaxを使って当社の損益計算を行う方法

Gtaxを使って当社の損益計算を行う方法

公開日: 2024年3月5日

最終更新日: -

 暗号資産取引で20万円以上の所得がある場合、原則として確定申告が必要になります
 
 確定申告を行う際は、1年間の損益額(利益または損失)を正確に計算する必要がありますが、損益計算は主に3つの方法で行うことができます。
●エクセルなどの表計算ソフトを利用
●Gtaxなどの損益計算ツールを利用
●税理士に依頼
今回はこれらの方法の中でも初心者から上級者まで幅広い方に利用されている損益計算ツール「Gtax」を使って当社の損益計算を行う方法をご紹介します。
※給与所得と暗号資産所得のみの一般的なサラリーマンの場合
 

■暗号資産の損益計算ツール『Gtax』とは?

「Gtax」は暗号資産の損益額を自動で計算できるサービスです。取引所やウォレットからダウンロードできる取引履歴ファイルを取り込むだけでカンタンに損益計算ができるため、確定申告の際に多くの投資家に利用されています。
当社の取引履歴にも対応しています。


■Gtaxで当社の損益計算を行う流れ


1. Gtaxに登録する

まず、Gtaxの公式ウェブサイトにアクセスし、アカウントを作成します。登録は無料でメールアドレスのみ1分で完了します。
 Gtaxウェブサイト:https://crypto-city.net

2.取引履歴をダウンロードする

次に当社のPC版取引ツール「トレーダーモード」にログインにし、取引履歴をダウンロードします。
 損益計算を行うためには以下の取引履歴が必要になります。

暗号資産取引を始めて行った時からの全期間の取引履歴が必要になりますのでご注意ください。
損益計算を行うために必要な取引履歴
●    損益計算用データ
○    約定履歴[ファイル名:TRADE_RECORD_LIST]
○    キャッシュフロー履歴[ファイル名:CASHFLOW]
●    FLRラップ・デリゲート履歴※1
●    旧SBIVCトレード 四半期取引残高報告書※2
 
※1 FLRのラップ・デリゲートを行ったことがあるお客様のみ必要となります
※2 旧SBI VCトレードを利用されていたお客様のみ必要となります
 

3. Gtaxに取引履歴をアップロードする

取引履歴の用意ができたらGtaxにアップロードしていきます。

用意した取引履歴をドラッグ&ドロップでアップロードします。

 

ポイント
暗号資産の損益計算の性質上、取引履歴が1件でも足りないと正確に計算ができない場合があります。漏れがないように取引履歴をアップロードしましょう。
当社以外の暗号資産関連サービス、ウォレットを利用している場合はそれらの取引履歴も用意してGtaxにアップロードする必要があります。
 

4. 損益計算結果を確認する

 

取引履歴のアップロードが完了したら、Gtaxが自動的に損益計算を行います。
計算結果は、「ポートフォリオ」ページ上で確認でき、取引を行った各暗号資産ごとの情報も確認することができます。
※年間の取引件数が100件を超える場合や海外取引所を利用している場合は、計算結果の表示の際に料金がかかります。詳しくはGtaxのウェブサイトをご確認ください。
 

5. 確定申告の書類を作成して提出する

損益計算が終わったら確定申告書の作成に進みましょう。
Gtaxで計算した「実現損益(2023年度)」の金額を確定申告書の雑所得の欄に記載しましょう。

確定申告の詳しい流れについては以下の記事をご確認ください。
https://www.sbivc.co.jp/columns/content/m49asn5p_s
※給与所得と暗号資産所得のみの一般的なサラリーマンの場合

 

まとめ 


暗号資産で一定以上の利益がある場合は損益計算をして適切に確定申告をする必要があります。
これまで確定申告を行ったことがない方は不安に感じるかもしれませんが、Gtaxのような便利なツールを利用することで作業を効率化することができますので早めに着手して余裕を持って作業を終わらせましょう。
 
記事監修者:藤村大生
株式会社Aerial Partners
ビジネス開発部長
税理士・公認会計士
 
株式会社Aerial Partnersにて暗号資産投資家の確定申告サポート、暗号資産事業者に対する経理支援を行っており、暗号資産会計・税務の知見が深い。監査法人出身でデューデリジェンス、原価計算導入コンサルなどの業務を中心に従事。また、証券会社の監査チームの主査として、分別管理に関する検証業務を牽引。