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152日前
欧州当局、3月までにMiCA非準拠のステーブルコインの上場廃止を推進

ESMA(欧州証券市場監督局)が、CASP(暗号資産(仮想通貨)サービス・プロバイダー)に対し、MiCA(暗号資産市場規制)に準拠していないステーブルコインの上場廃止を命じた。
しかし、ESMAは上場廃止を推進する一方で、制限すべき非準拠の発行者やステーブルコインを指定はしなかった。
この文書は、非準拠ステーブルコインを含む暗号資産サービスへのMiCAの適用方法を明確にした、欧州委員会の24年7月のガイダンスに続くものだ。
●ESMA、暗号資産サービスに明確性を提供
24年6月30日に施行されたMiCAは、ART(資産参照トークン)やステーブルコイン、そしてEMT(電子マネー・トークン)の発行及び取引に関する規制枠組みを制定するものだ。
この指令に先立ち、EBA(欧州銀行監督機構)は関係者に対し、提供するトークンのMiCA準拠を評価し、非準拠資産に関するサービスの提供を中止するよう促していた。
欧州委員会の最近のQ&Aでも、取引の実行や暗号資産の交換といった特定の暗号資産サービスがどのように大衆への非準拠のステーブルコインの提供とみなされ、MiCAに違反する可能性があるかが説明されている。
ESMAのこの新たなガイダンスによると、ARTやEMTの元々の発行者以外の個人または法人は、それらのトークンを大衆に提供したり取引プラットフォームに上場したりできる。
しかし、それができるのは特定の状況下のみだ。条件の1つとして、そのARTやEMTの発行者は、EU(欧州連合)内で営業を許可されている必要がある。さらに、提供を行う個人や法人は、元々の発行者から書面で同意を得る必要がある。
●非準拠ステーブルコインの「売却限定」期間
ESMAは、非準拠ステーブルコインの購入を可能にするサービスの規制の重要性を強調しているが、スムーズな移行の必要性は認識している。
そのため、25年第1四半期末までは制限された「売却限定」期間が許可され、投資家は既存の保有資産を清算できる。
さらに、ESMAはCASPに対し、保有する非準拠ステーブルコインへのMiCAの影響を投資家に明確に知らせ、保有資産の清算や準拠した代替資産への交換を支援するための措置を講じることを義務付けている。
これには、MiCAが課す制限と非準拠ステーブルコインを保有する投資家への潜在的影響について、明確で簡潔な情報を提供することが含まれる。
●テザー社のテザー(USDT)、MiCA規制の期限でEUでの上場廃止に直面
時価総額最大のステーブルコインであるテザー社のテザーは、規制に直面する可能性が高く、EUの複数の暗号資産取引所で上場廃止の瀬戸際にある。
コインベースは24年12月、MiCAに準拠するために他の非準拠ステーブルコインと共にテザーを欧州プラットフォームで上場廃止した。
コインベースの行動はより広範なトレンドを示唆しており、他の取引所も今後数カ月間でのテザーの上場廃止を準備している可能性がある。
テザー社はこれを受けて、MiCA準拠の代替資産の開発に取り組んでいると伝えられているが、この新たな資産に関するスケジュールはまだ明らかになっていない。これは市場に大きな穴をもたらし、既に準拠済みのサークルのUSDコイン(USDC)などの競合資産が恩恵を受ける可能性がある。
さらに、リップルのリップルUSD(RLUSD)といった他のステーブルコインが、テザーが抜けた穴を埋めるために動くとの憶測もある。
暗号資産運用会社3iQのパスカル・サン=ジャンCEO(最高経営責任者)は、ブルームバーグの報道の中で、「暗号資産の大部分はテザーとのペアで取引されている」と述べた。同氏は、他のステーブルコインや法定通貨とのペアへの切り替えは、投資家にとって非効率になる可能性があると付け加えた。
厳格な規制は投資家やイノベーションをより規制の少ない地域に流出させる可能性があるため、この新たな規制によって世界の暗号資産市場における欧州の地位に関する懸念も生じている。
ジェミニの欧州責任者といった業界幹部らの一部は最近、この新たな枠組みの下では、ステーブルコイン規制に関する明確性が欠如していると強調した。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/esma-pushes-for-delisting-of-non-mica-compliant-stablecoins/
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