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117日前

ビットフィネックスのデリバティブ部門、エルサルバドルでライセンス取得

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 暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフィネックスのデリバティブ部門であるビットフィネックス・デリバティブが、エルサルバドルで営業するためのDASP(デジタル資産サービス・プロバイダー)ライセンスを取得した。

 7日の発表によると、この承認により、同社はデリバティブ部門をセーシェルから中央アメリカの同国に移転することになる。

 「今後、デリバティブ・サイト上のデリバティブ・サービスは、エルサルバドルで設立し認可を受けた企業であるビットフィネックス・デリバティブ・エルサルバドルによって提供される」と同社は述べた。

 「本日以降にデリバティブ・サービスを利用し続けるには、ビットフィネックス・デリバティブ・エルサルバドルの利用規約に同意する必要がある」

●エルサルバドル、自国を暗号資産採用のパイオニアと位置付け

 エルサルバドルは、自国を暗号資産採用のパイオニアと位置付けており、23年1月にはデジタル資産証券法を可決している。

 ビットフィネックス・セキュリティは最初期に恩恵を受けた企業の1社であり、23年4月にDASPライセンスを取得している。

 同国の規制制度によって、企業は、資金、債権、株式、不動産などの資産をトークン化し、資金調達プロセスを簡素化し、革新的な投資の機会を実現することができる。

 ビットフィネックスはエルサルバドルの法的枠組みの下で、24年11月にトークン化米国債の公募を開始した。

 しかし、これ以前のヒルトン・ホテルをトークン化するという試みは、期待に届かなかった。

 625万ドルの調達を目標としたこの取り組みは、投資家から34万2000ドルしか集められず、同社は参加者への返金を余儀なくされた。

 この失敗にも関わらず、この取り組みはエルサルバドルによるデジタル債権資産の初めての公募として画期的な出来事となった。

 既報の通り、エルサルバドルはビットコイン(BTC)の世界的リーダーとしての地位を固めており、6000ビットコイン超を保有する6番目の国家となっている。

 同国は24年12月29日、ポートフォリオに1ビットコインを追加し、総保有量が6000.77ビットコイン(約5億6930万ドル)となった。

 ナジブ・ブケレ大統領のポートフォリオ・トラッカーによると、同国のビットコイン投資は108.02%増加しており、平均購入価格は1BTC=4万5450ドルとなっている。

●エルサルバドル、ビットコインの推進を継続

 エルサルバドルは、ビットコインを法定通貨に採用した最初の国家となる直前の21年9月6日に最初の200ビットコインを購入し、ビットコインへの旅路を開始した。

 ビットボーのビットコイン財務データによると、巨額のビットコインを蓄積している国家の中で、エルサルバドルは米国、中国、英国、ウクライナ、ブータンに次ぐ第6位に位置している。

 IMF(国際通貨基金)などからの国際的な批判に直面しているにもかかわらず、ブケレ政権はビットコイン戦略に注力し続けている。

 注目すべきことに、エルサルバドルの国立ビットコイン・オフィスでディレクターを務めるステイシー・ハーバート氏は、24年12月19日のソーシャル・メディアへの投稿で、同国がビットコイン取得を加速する可能性を示唆した。

 同政府は、保有資産を売却する予定はないとも明言しており、ビットコインが引き続き同国の経済戦略の中核であることが再確認された。

 報道によると、エルサルバドルの公式ビットコイン・ウォレットであるチボ・ウォレットは売却または段階的に廃止される予定で、民間のウォレットがその穴を埋める見込みだ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitfinex-derivatives-secures-dasp-license-to-operate-in-el-salvador/

This story originally appeared on cryptonews.com.

提供:ウエルスアドバイザー
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