Market Report

マーケット情報

cryptonews
173日前

トランプ次期米大統領は暗号資産の監督権をCFTCに与える計画と報道

thumbnail

 ドナルド・トランプ次期大統領の政権は、商品先物取引委員会(CFTC)の役割を拡大し、デジタル資産市場の監督権を与える計画だと報じられている。

 フォックス・ビジネスは11月26日、トランプ氏と共和党主導の議会が、デジタル資産業界に対する証券取引委員会(SEC)の管理を制限する計画であると報じた。

 この動きは、ゲーリー・ゲンスラーSEC委員長の下、バイデン大統領の任期中にとられた規制アプローチを逆転させることを目的としている。

 農業、エネルギー、金属、金融商品、株価指数などの商品取引所における先物・オプション取引は、CFTCの監督下にある。

 2010年のドッド・フランク法施行後、CFTCの規制範囲は大幅に拡大し、スワップとして知られる店頭デリバティブがその権限下に入った。

 これらのスワップは、特定の指数や資産に連動する キャッシュフローの流れを交換するものである。

 SECのように個人投資家保護に重点を置くのではなく、CFTCは強固な規制の枠組みを通じて市場参加者を保護することを優先している。

 CFTCは先物取引業者のような仲介業者の適切な登録とコンプライアンスを保証している。

●不透明な米国暗号資産規制の中で、CFTCは規制の枠組みにおける重要な存在に

 ビットコインのような暗号資産は、CFTCの管轄下では、証券ではなく商品に分類される。

 この分類は18年のCFTC対マクドネル事件で確定し、裁判所はビットコインを商品として正式に認めた。

 CFTCを暗号資産の主要な規制当局に任命することは、時価総額上位の暗号資産を取引する、主体に対する規制の明確化、という大きな進展を意味するものであり、この分野は、現在、スポット市場での取引に対する明確な監視が欠けている。

 米国では、SECとCFTCが明確なガイドラインを設定するよりも、執行措置に依存しているため、デジタル資産規制は依然として不明確である。

●トランプ次期大統領が暗号資産担当長官に選んだクリス・ジャンカルロ氏、CFTCの規制の可能性を強調

 フォックス放送は、トランプ次期政権の主要人物が、規制の緩和が暗号資産分野の技術革新を促進すると考えていると報じた。

 彼らは、コストのかかる仲介者を排除することで、ビジネス取引を一変させる可能性のあるブロックチェーンの開発を促進することを目指している。

 前CFTC委員長のジャンカルロ氏は、十分な資金と強力なリーダーシップがあれば、CFTCはトランプ大統領の就任初日から、デジタル商品の規制を開始できる、とフォックス・ビジネスに語った。

 トランプ氏の第1期政権でCFTCの委員長を務めた同氏は、現在、次期政権の「暗号資産担当長官」の候補者となっている。

 この役職は完全には定義されていないが、暗号資産政策を監督し、業界諮問委員会を主導する可能性がある。

 ブロックチェーン・イノベーションを推進する「暗号資産パパ」として知られる同氏は、金融システムの近代化を強く支持してきた。

 以前はデジタル・ドル・プロジェクトを率い、米国中央銀行のデジタル通貨の可能性を探っていた。

 最近の報道によると、彼はCFTCとSECの要職の候補から外れており、提案されている暗号資産長官のポジションに関心があることを示している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/donald-trump-eyes-cftc-frontline-crypto-regulator/

This story originally appeared on cryptonews.com.

提供:ウエルスアドバイザー
お客様は、本ニュースに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。本ニュースはウエルスアドバイザー社が収集・作成等したものであり、 当社がその内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社及びウエルスアドバイザー社は一切の責任を負いません。 本ニュースに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
マーケット情報一覧へ戻る