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　電気自動車大手テスラは、１０月初めに資金を不明なウォレットに移転したにもかかわらず、７億８０００万ドル相当のビットコイン（ＢＴＣ）投資全額を依然として保有していると考えられている。

　ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンスによると、この資金移動は売却や清算ではなく、日常的なウォレットローテーションの一部である可能性が高いという。

　「先週（１４日〜）我々が報告したテスラのウォレット移動は、ビットコインの所有権がテスラにあるままのウォレットローテーションだったと考えています」とアーカム・インテリジェンスはＸの最近の投稿で述べた。

●テスラが７つのウォレットにビットコイン保有を分割

　１０月１５日（火）、アーカムが観察したところによると、テスラは１万１５０９ビットコインを７つの新しいウォレットに分割し、各ウォレットには１１００から２２００ＢＴＣが保管されている。

　「１Ｆｎｈｐ」と「１ＬＥＲＬ」と呼ばれる２つの最大のウォレットが、それぞれ１億４２２０万ドルと１億２８１０万ドルの最も重要な部分を受け取った。

　この大規模な資金移動は当初、市場での投げ売りの可能性に対する懸念を引き起こし、Ｘなどのソーシャルメディアプラットフォームで憶測を呼んだ。

　しかし、アーカムのデータによると、これらのウォレットからの移転以降、さらなるビットコイン取引は発生しておらず、テスラが保有分を売却していないことを示唆している。

　さらに、これらの移転はビットコインの価格にマイナスの影響を与えていない。

　実際、コインゲッコーによると、ビットコインは１０月２１日（月）までに５％上昇して６万９２２０ドルとなり、その後わずかに下落して６万７６００ドルとなった。

　テスラはこれらの移転の理由を開示していないが、一部では、テスラが現在ストレージにコインベース・プライム・カストディを使用していることから、潜在的なローンのために資金がカストディアンに移される可能性があると推測している。

　テスラの第３四半期（７月１日〜９月３０日）決算説明会は１０月２３日（水）に予定されており、同社の意図についてより詳しい情報が得られる可能性がある。

　アーカムの評価が正確であれば、テスラはマイクロストラテジー、マラソン・デジタル、ライオット・プラットフォームに次ぐ、最大級の企業ビットコイン保有者であり続けている。

　一方、イーロン・マスク氏の別の会社であるスペースＸは、５億６０００万ドル相当の８２８５ビットコインを保有している。

　テスラは２０２１年２月に１５億ドルの購入で初めてビットコインを取得した。

●イーロン・マスク氏の有権者登録に対する１日１００万ドルの賞金が法的疑問を引き起こす

　ドナルド・トランプ氏と同盟関係にある政治活動委員会アメリカ・パックの創設者イーロン・マスク氏は、大統領選挙に向けて有権者登録を促進するため、１日１００万ドルの賞金を発表した。

　米国ペンシルベニア州のタウンホールイベントで、マスク氏は修正第１条と修正第２条を支持する請願書に署名した人が、１００万ドルの日次抽選に参加できると明らかにした。

　ただし、参加資格を得るには、重要な激戦州の登録有権者である必要がある。

　マスク氏は、従来のメディアで十分に報道されていないと主張する請願書に対する認識を高めることが賞金の目的だと強調した。

　この請願は、投票登録への金銭的インセンティブを提供することで、重要な州でのトランプ氏支持者を動員する戦略として見られている。

　熱意の表れとして、マスク氏はイベントで最初の当選者に宝くじ形式の小切手を贈呈した。

　さらに、請願書への署名は同氏のタウンホール集会に参加するための要件となっている。

　この取り組みは潜在的な有権者に訴求するかもしれないが、その合法性が問われている。

　複数の法律専門家は、この賞金抽選が登録や投票への支払いを禁止する連邦選挙法に違反する可能性があると指摘している。

　米司法省（ＤＯＪ）はまだこの状況についてコメントしていないが、ＵＣＬＡ法学教授のリック・ハセン氏は、マスク氏の取り組みは違法に見えると指摘した。

連邦選挙法は、投票を容易にすることと投票を誘導するための支払いを提供することを区別しており、後者は違法である。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

https://cryptonews.com/news/teslas-780m-bitcoin-holding-likely-intact-despite-recent-wallet-transfers-arkham-intelligence/

This story originally appeared on cryptonews.com.