2023/03/30
ビットコインマーケットレポート(3月30日~4月5日)
(予測時点:2023年3月30日AM11時)
ビットコインは、3月27日に米商品先物取引員会(CFTC)が世界最大級の暗号資産交換業者バイナンスとチャンポン・ジャオ最高経営責任者らを提訴したと発表したことを受けて約1,500ドル幅下落低下したものの、未決済建玉(OI)が比較的少なかったこと、デリバティブ市場が売られすぎの状況だったこと等が影響し、大幅な下落とはならなかった(最大約1,500ドル幅の下落)。執筆時点では2万8千ドル付近、3月31日のビットコインのメジャーSQを前に、CFTCによる提訴前の年初来最高値付近の価格に戻している。
■足もと
成行注文のアクティブなOIは、価格上昇とともに増加しているものの500Mドル程度と、価格帯の割には少ない状態(下画像赤枠)となっており、デリバティブ市場を起因とする売りの連鎖は限定的であるといえる。ファンディングレートをみると、全体的にフラットであるが、一部取引所では売られすぎの状態(下画像青枠)が見られる。
■現物市場
成行売買ではデリバティブ市場では売り(下画像赤枠)が多いことに対して、現物は買いが多い状況(下画像青枠)となっている。
■デリバティブ市場
年初来最高値付近であるものの、一部取引所では先物価格が現物価格よりも安い状態となっており、依然として需要超過の状態が続いている。
■先物市場
CMEでは、価格が急騰しているもののOIの上昇は少ない状態が続いている。ポジションはAsset Manager、Leveraged Fundsも売りポジションの増加がみられる。
■オプション市場
CFTCの提訴により、現物渡しで取引されるオプション市場では取引の弱気が見られていたが、直近の価格上昇によりPCRレシオは急激に低下(下画像赤枠)しており、マイナーは強気に変わりつつあると考えられる。また、増加しているコールポジションは3万ドル~3万2千ドルに多く集まっている(下画像青枠)。
■外部環境
19日にスイス金融最大手のUBSが同業のクレディ・スイス・グループを買収したことにより、金融不安が増大し、安全資産である米国債が買われており、米国債利回りは低下傾向にある。結果として金利の低下がビットコインの追い風となり、直近の上昇につながったと考えられる。
■オンチェーン環境
PooledTXはバイナンスがCFTCに提訴された3月27日に一時的にやや増加したものの、それ以降は少ない状態が続いており、直近のビットコインの活発な入出庫は見られていない。
また、ビットコインは年初来最高値付近にあるものの、ビットコインに比べアルトコインへの資金流入は起きていないことが確認できる。
■ハッシュレート
次回難易度予想は+10.6%と大幅な難化予想、ハッシュレートは歴史的な高水準にある。
■直近のクリプト指標
3月31日 CME・ビットコインSQ
アバランチ Cortinaアップグレード
米個人消費支出(PCE):23年2月結果
4月3日 米ISM製造景気指数:23年3月結果
4月5日 米ADP雇用者数:23年3月結果
■総括
ビットコインは、CFTCによるバイナンス提訴が発表され一時的に下落したものの、すぐに提訴前の水準まで回復した。ビットコインのメジャーSQを前に、価格は年初来最高値付近にあるものの、依然として全体的に売られすぎの状態が続いている。外部環境として、米銀行の相次ぐ破綻や、スイス大手金融の買収など国際的な金融不安が継続しており、それに伴う金融市場の環境変化がビットコイン上昇の追い風となっている。
画像出典:BTC Status Alert 📊(https://twitter.com/btc_status)
-----
お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
-----
マーケット情報・チャート
暗号資産を利用する際の主な注意点
暗号資産は、日本円、ドルなどの「法定通貨」とは異なり、国等によりその価値が保証されているものではありません。
暗号資産は、価格変動により損失が生じる可能性があります。
暗号資産は、移転記録の仕組みの破綻によりその価値が失われる可能性があります。
当社が倒産した場合には、預託された金銭及び暗号資産を返還することができない可能性があります。
暗号資産は支払いを受ける者の同意がある場合に限り、代価の支払いのために使用することができます。
当社の取り扱う暗号資産のお取引にあたっては、その他にも注意を要する点があります。お取引を始めるに際してはサービスごとの「サービス総合約款 」「暗号資産取引説明書(契約締結前交付書面)」等をよくお読みのうえ、取引内容や仕組み、リスク等を十分にご理解いただきご自身の判断にてお取引くださるようお願いいたします。
秘密鍵を失った場合、保有する暗号資産を利用することができず、その価値を失う可能性があります。
PDF書面のご確認には、当社が推奨いたしますブラウザソフト、ならびにPDFファイル閲覧ソフトが必要となります。
手数料について
口座管理費、年会費、日本円の入金手数料、暗号資産の受取・送付(入出庫)手数料はかかりません。 詳しくは「手数料」をご確認ください。
商号等 | : | SBI VCトレード株式会社(暗号資産交換業者) |
登録番号 | : | 関東財務局長 第 00011 号 |
加入協会 | : | 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 |
上記に加え、暗号資産関連店頭デリバティブ取引を行う場合の主な注意点
暗号資産関連店頭デリバティブ取引に関して顧客が支払うべき手数料 、報酬その他の対価の種類ごとの金額若しくはその上限額又はこれらの計算方法の概要及び当該金額の合計額若しくはその上限額又はこれらの計算方法の概要は、「ファンディングレート」に定める通りです。
暗号資産関連店頭デリバティブ取引を行うためには、あらかじめ日本円又は暗号資産(当社にて取扱いのある暗号資産に限ります。)で証拠金を預託頂く必要があります。預託する額又はその計算方法は、「証拠金について」をご確認ください。
暗号資産関連店頭デリバティブ取引は、少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができる一方、急激な暗号資産の価格変動等により短期間のうちに証拠金の大部分又はそのすべてを失うことや、取引額が証拠金の額を上回るため、証拠金等の額を上回る損失が発生する場合があります。 当該取引の額の当該証拠金等の額に対する比率は、個人のお客様の場合で最大2倍、法人のお客様の場合は、一般社団法人日本暗号資産取引業協会が別に定める倍率(法人レバレッジ倍率)です。
暗号資産関連店頭デリバティブ取引は、元本を保証するものではなく、暗号資産の価格変動により損失が生じる場合があります。「暗号資産取引説明書(契約締結前交付書面)」等をよくお読みのうえ、リスク、仕組み、特徴について十分に理解いただき、ご納得されたうえでご自身の判断にて取引を行って頂きますようお願いいたします。
商号等 | : | SBI VCトレード株式会社(金融商品取引業者) |
登録番号 | : | 関東財務局長(金商) 第 3247 号 |
加入協会 | : | 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 |
免責事項
当社ウェブページ遷移前に表示された情報は、当社が作成・管理しているものではありません。