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マーケット情報・チャート

2022/03/17

ビットコインマーケットレポート(FOMC直後の足もとの状況)
(2022年3月17日12時作成)




OI(未決済建玉)が増加しており、資金流入にやや勢いが出てきている。足もとでは売られすぎの状態であることを示す指標が見られる。


足もと
米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0~0.25%から0.25~0.50%に引き上げることを決定。市場予想通りであったため安心買いが入ったと見られる。アクティブOIも価格上昇とともに急激に増加しており、ビットコインへの資金流入が顕著に見られている。




デリバティブ&スポット市場動向
無期限先物市場では、上昇局面にも関わらず継続して現物より低い価格で取引されており、やや売れすぎであることを示唆している。



加えて、主要取引所の成行売買をみても、FOMC前後からデリバティブ市場に先行してビットコイン現物が買われていることから、現物下支えが強い状態となっている。




先物市場
現物価格より期近の価格が低い「おかめザヤ」という状況になっている取引所が散見され、直近の価格上昇にも関わらず需要超過が続いていることが示されている。

(注:海外取引所の先物価格)



※CMEサイトより筆者集計


CMEの建玉状況をみても、3月に入り価格が横ばいから低下傾向であったにもかかわらず、OI(未決済建玉)は着実に増加しており、資金流入が続いていることは確かである。なお、レバレッジを使うファンドはショートポジションにずっと偏っていることが見てとれる。


外部環境
予想インフレ率(BE・赤線)が低下を続けており、中期目線ではビットコインに下方圧力がかかっている。加えて、米国株価との相関性は依然として高い状態(S&P500とは+0.7)が続いている。




ハッシュレート
ハッシュレートは横ばいであり、総じて堅調な動き。難易度予測は▲0.45%


総括
中長期では金利の上昇や予想インフレ率の低下など外部要因で逆風が吹いているものの、足もとではビットコインの需給は逼迫しており、ウクライナ情勢などでの大きな動きがなければ、急落する要因は見当たらない状況にある。

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