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暗号資産取引では、一般的に価格が上昇したタイミングで売却することで利益を得ることができます。
一方で、価格が下落する局面でも利益を狙うことが可能です。
その代表的な手法が「ショート(空売り)」です。
ショートは投機的な目的だけでなく、保有資産の価格下落リスクを抑える「ヘッジ(リスク回避)」としても活用されます。
価格変動の大きい暗号資産市場において、相場の方向に応じた取引手法を理解することは、投資の選択肢を広げることにつながります。
この記事では、ショートの仕組みや具体的な流れ、メリットとリスクについて解説します。
ショート(空売り)の仕組み
チャンスは値下がり局面にある
暗号資産投資では、通常は保有銘柄の価格が上昇した際の値上がり益(キャピタルゲイン)を狙います。
一方、ショートでは価格の下落によって利益を得ることを目的とします。
ショート取引では、価格が下がると予想したタイミングで「売り」から取引を開始し、その後価格が下落したタイミングで「買い戻し」を行います。この売値と買値の差額が利益となります。
このような「売りから始める取引」は、暗号資産では主にレバレッジ取引(証拠金取引)を通じて行われます。
なお、国内の暗号資産のレバレッジ取引は、実際に資産を借りて売却する仕組みではなく、証拠金をもとに価格変動に連動したポジションを建てる差金決済型の取引が一般的です。
▶関連記事:暗号資産(仮想通貨)の「レバレッジ取引」とは|下落相場でも利益を狙える、積極的な投資手法
ショートは空売りと買い戻しの組み合わせ
ショート取引は、まず値下がりしそうな暗号資産の予測から始まります。
対象の銘柄が決まったら、証拠金(現金または暗号資産等)を担保としてその銘柄の売り注文をします。
これがショートポジションであり、実際に保有していない銘柄を売却することから「空売り」と呼ばれます。
売却した銘柄が予想通りに値下がりした場合、今度は売却した銘柄と同量を買い注文します。
その差額分が利益になるのです。
また、ショート(レバレッジ取引)では、実際の手元資金よりも大きな額(個人の場合、2倍まで)を投資して、より多くの利益を得ることもできます。
▶関連記事:暗号資産(仮想通貨)の注文方法|現物取引やレバレッジ取引の注文方法を学ぶ
ショート取引の具体的な流れ(例)
ここでは、実際にショート(レバレッジ取引)がどのように進められるのかの一例を、具体的な数字で確認してみましょう。
①まず市場予測に基づき、ビットコインが値下がり局面にあると判断し、ショート取引を行うことを決定します。
②証拠金(手元資金)として5万円を用意し、レバレッジを利用して10万円相当の売りポジションを建てます。日本国内では、個人取引のレバレッジは2倍が上限です。
③価格が下落したタイミングを見計らい、今度は売却した時と同量のビットコインを買い戻し、ポジションを決済します。
例えば、10万円の価格で売りポジションを建て、8万円で買い戻した場合、その差額である2万円が利益となります。
一方で、価格が12万円に上昇した場合には、同様に2万円の損失が発生します。
レバレッジ取引では取引金額が大きくなるため、価格変動に応じて利益・損失ともに変動幅が大きくなる点に注意が必要です。
また、実際の取引では手数料(ファンディングレート等)や取引コストが発生する場合があります。
▶関連記事:暗号資産(仮想通貨)取引にかかるコスト
ショート(空売り)のメリットとリスク
ショートの主なメリット
自身の投資戦略にショートを加えることで、価格が上昇する局面だけでなく、下落局面でも利益を狙うことが可能になります。
また、保有資産の価格下落リスクに備えるヘッジ手段として活用することもできます。
さらに、売り・買いの双方の取引が活発になることで、市場の流動性向上や価格形成の効率化に寄与する側面もあります。
ショートで知っておくべきリスク
ショート戦略において最も注意すべき点は、予想に反して価格が上昇した場合の損失拡大です。
価格の上昇には理論上の上限がないため、損失が大きくなる可能性があります。
特に「ショートスクイーズ」と呼ばれる状況では、多くのショートポジションが一斉に買い戻しを行うことで、価格が急騰し、損失がさらに拡大することがあります。
また、レバレッジ取引では一定の証拠金維持率を下回ると、強制的にポジションが決済される「ロスカット」が行われる場合があります。
そのため、損失を限定するための資金管理が重要です。
※取引ルール(ロスカットや追加証拠金の有無など)は暗号資産交換業者ごとに異なります。
ショートを活用するためのポイント
ショート戦略を適切に活用するためには、以下の点を意識することが重要です。
- 価格変動の要因や市場動向を理解する
- チャートやテクニカル指標をもとに判断する
- 過度なレバレッジを避け、リスク管理を徹底する
- 複数の投資手法を組み合わせて分散を図る
ショートは有効な投資手法の一つですが、必ずしもすべての投資家に適しているわけではありません。
自身の知識や経験、リスク許容度に応じて活用を検討することが重要です。
ショートが自身に合わないと感じたら、別の方法を検討すると良いでしょう。
SBI VCトレードで始めるショート(レバレッジ取引)
SBI VCトレードのVCTRADEサービスでは、手元資金の最大2倍(個人の場合)のレバレッジ取引が可能です。
現金で日本円を入金しなくても、すでにSBI VCトレードで保有する暗号資産等を証拠金としてショート取引を始めることができます。
また国内の多くの暗号資産交換業者では、固定制のレバレッジ手数料を設定していますが、SBI VCトレードではマーケットに応じた変動制のファンディングレートを適用しています。
ファンディングレートは市場の需給関係にもとづき日々変動し、供給が需要を上回れば支払いとなり、その逆であれば受け取りとなります。
取引の詳細は、以下のページでご確認ください。
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取引事例
ご利用ガイド
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※本コンテンツは暗号資産(仮想通貨)及び電子決済手段等の情報提供のみを目的としたものであり、投資や取引を推奨するものではありません。また、記載内容は執筆時点の一般情報に基づいており、将来の価格動向を示唆するものではありません。
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